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【遠藤イヅルの名車カタログ】 第63回 カワサキ・W1SA

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  • 2018.11.11

毎週イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。今週の名車はビンテージバイクの礎になったカワサキWシリーズの中から「W1SA」のご紹介です。当時のバーチカルツインエンジンは振動を抑えるバランサーなど無く、とても大変だったようですが、それが大型バイクのステータスだったようです。

■カワサキ・W1SA ■エンジン:空冷4サイクルOHV2気筒624cc

■最大出力:47ps/6500rpm ■最大トルク:5.4kg-m/5500rpm


第二次世界大戦前からバイクを製造していたメグロ(メグロ製作所)は、

1960年代に入って業績不振に陥り、

1964年にはカワサキに吸収合併されてしまう。


そのメグロの流れを汲むバイクの中に、「カワサキ・W1」があった。

1955年、メグロは英国車を範とした「セニアT1」を発売。

エンジンは650cc OHVバーチカルツインだった。

国産車初650ccモデルで、29.5psというパワーも話題となった。


メグロは500cc単気筒エンジンの「Z」シリーズもあったため、

1960年にZとTシリーズは

500ccバーチカルツインの「K」シリーズに統合された。


このエンジンを624ccに拡大したのがW1で、1966年に登場した。

W1はカワサキに吸収された後の改良型「K2」をベースにしているが、

KのベースとなったT1が英国車を基本としていたため

トランスミッションは別体式、

右足チェンジ、左ブレーキのままだったのが特徴。

最大出力は47psで、これは当時国内最強だった。


W1は1968年に北米輸出用でメッキを多用した「W2SS」を

国内向けとした「W1S(スペシャル)」を投入した。

ツインキャブの採用でパワーは53psに引き上げられている。


そして1971年、W1SAがデビュー。

クセが強く万人受けとは言い難かった右チェンジを廃止。

一般的な操作に変更したことで、販売台数を回復することにも成功した。

W1Sから採用されたキャブトンマフラーも英国車の雰囲気を高めており、

現在も市場で高い人気を誇る。


W1は1973年にフロントブレーキをディスク化するなど

近代化を施した「650RS(W3)」に発展するも、

1974年にWシリーズは生産を終えることになった。


その後の1998年、Wのネーミングと

懐かしいスタイルを持って「W650」が登場した。

直接的に設計は引き継いでいない新型だが

空冷バーチカルツインをわざわざ新設計して搭載、

車名も650にこだわるなど、W1の再来というバイクだったが、

2008年で販売を終了している。

制作・協力

(イラスト・文)遠藤イヅル

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