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【遠藤イヅルの名車カタログ】第79回 ヤマハ・FZR750R(OW01)

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  • 2019.07.19

イラストレーター遠藤イヅル氏による名車・珍車を紹介するコーナーです。 今週の名車は、レース用マシンYZF750の技術をフィードバックして開発された「ヤマハ・FZR750R(OW01)」のご紹介です。新車発売当時、200万円という高額車両だったにも関わらず予約抽選で完売したこのFZR750Rの魅力とは?

■ヤマハ・FZR750R(OW01) ■エンジン:749cc4スト直列4気筒

■最大出力:77ps/9500rpm ■最大トルク:6.7kg-m/7500rpm


バイクの中には車名よりも「型式」や「開発コード」で

親しまれるものがあるが、「OW01」もその一つだろう。


当時すでにホンダが「RC30」という型式を持つ市販レーサー

「ホンダ・VFR750R」を市場に送り出していた。

ホンダはファクトリー(HRC)レーサーの「RVF750」を有し

大活躍を見せていたが、市販車ベースのプロダクションレースには

参戦ができなかった。

そこで同レース参戦用にRVF750をベースにしたホモロゲーション用

市販モデルを開発。それがRC30だった。


一方のヤマハは、市販車ベースのレース(スーパーバイク選手権)参戦用に、

1987、88年に鈴鹿8耐で2連覇を果たしたYZF750

(1987年=TECH21、88年=ラッキーストライクカラー)の技術を

フル投入したホモロゲーション用バイクとして

1989年に「OW01」=「FZR750F」を発売した。


OW01は型式ではなく開発コードで、正しい型式は3FV1。

エンジンはFZ750に端を発する前傾+5バルブの「ジェネシス」の流れをくみ、

ショートストローク化、チタン製コンロッド、

EXUP(可変排気バルブ)などを備えていた。

国米向けでは77ps/9500rpmに抑えられていた最高出力も、

輸出仕様フルパワー版では121ps/12000rpmに達していた。


エンジン以外も勝つために妥協のない設計が盛り込まれ、

オーリンズ製リアサスペンション、

FZR750比で約4割の軽量化を果たしたアルミ製デルタボックスフレーム、

レーシングタイヤ対応17インチホイールなど

保安部品を外したらそのままレースに出場できるほどの

市販車の域を超えた装備を持っていた。


それだけに価格も200万円と高価だったが、

500台の限定販売はすぐに完売した。

ちなみに、RC30は148万円だった。

現在でも伝説的なバイクとされ、

その希少性も手伝って市場価格では

400万円近い値が付くこともあるようだ。

制作・協力

(イラスト・文)遠藤イヅル

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