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新車を買ったときに慣らし運転が必要な3つの理由

  • バイクのメンテ記事
  • 2017.12.13

バイクでも車でも、新車を買ったときには、エンジンの「慣らし運転」が必要だと言われます。その反対に、機械の加工精度や技術は年々向上しているために慣らし運転は不要という意見もあります。 結論は、「慣らし運転は必ず行うべき」です。その理由をご説明します。

  • 慣らし運転とは何か

慣らし運転とは、新車のエンジンに「当たり」がつくように、購入後一定距離までエンジンの回転を抑えて走ることです。「当たり」とは、シリンダーとピストン等、非常な精度で摺動(こすれ合うこと)している部分がなじむことです。

慣らし運転は例えば、【走行1,000kmまではエンジン回転を4000回転まで抑える】のように言われます。

慣らし運転を厳密に言えば、ギア、サスペンション、チェーン等の駆動部分も対象となりますが、エンジンは回転数が飛躍的に高いですから、主にエンジンについて言われます。
  • 慣らし運転が必要な3つの理由

(1)部品をなじませるため

バイクのエンジンで最も過酷な部分は、シリンダーです。

ここでは円筒形にくり抜かれたアルミブロックの中を、丸いピストンが高速で往復しています。4サイクルエンジンならピストンが2往復する間に1回爆発しており、常に高温高圧の状態にあります。

新車ではシリンダーもピストンも高精度で加工されていますが、ピストンリングをはめて両者を摺動させると、強く当たる部分と当たらない部分が出てきます。その過程で、わずかながらも削れてアルミ粉が出ます。

これは非常に微妙なで精細な加減によるものですから、いきなり高回転で回してしまったら、当たる部分は強く当たり、キズがつくように削れてしまうことがあります。

慣らし運転は、これを防いでくれます。


(2)パワーを出すため

そのようにエンジンがミクロンあるいはナノレベルでなじんでくると、各部がしっかりなじんできますから、シリンダーやピストンをはじめ、各部分の角や微細なバリが取れ、エンジンがスムーズに回ります。つまり、本来のパワーやトルクが出るということです。


(3) エンジンを長持ちさせるため

また、各部がしっかりなじんだエンジンは高回転や長期使用にも耐えることができます。

言い替えれば、長持ちするということです。
  • 慣らし運転後のオイルを見れば一目瞭然

エンジンに「当たり」が出ること、微細な角やバリが取れることは、慣らし運転を終えた新車のオイルを見れば、はっきりと分かります。さすがにミリ単位の粉末はありませんが、非常に微細なアルミ粉がオイルに混じり、きらきらしているのが見えます。 「慣らし運転は不要」と言っているバイクメーカーもありますが、それでも走行1,000km以内は急発進や急加速を避けるよう勧めています。

制作・協力

バイクネットAJ事務局

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